新任のご挨拶と今期の学会活動について
2023年 6月6日
公益社団法人日本食品衛生学会会長 高野伊知郎
会員の皆様におかれましては平素より学会活動に多大なご協力を賜り,心よりお礼申し上げます。
このたび、会長を拝命いたしました高野伊知郎です。これから2年間の任期を、会長として本学会発展のために務めさせていただきたいと思います。
本学会は「食を衛(まも)る」ことを目的として昭和35年(1960年)3月23日に設立されました。それ以来、多くの食品衛生にまつわる重大事件に科学的立場から調査・研究を行い、その成果を広く社会に還元してまいりました。本学会は食品衛生に係わる産官学共同の実学者を中心とするユニークな学会です。地球環境の変化、新興再興感染症の拡大、国際社会を巻き込む戦争の勃発など、激動の時代にあっても本学会は、その特徴を生かし、これからも輝き続けていくものと確信しています。
私は、事業運営の透明性を確保し、公益事業(学術講演会やシンポジウムなどの開催、食品衛生学雑誌の刊行、研究業績に対する表彰、若手研究者の育成)を中心に、関連学会とも連携しながら会員サービスの向上に取り組んで参ります。なお、学会運営においては、人口減少に伴う学会員減少や迫る事務局移転等への対応など、学会運営の基盤を再構築するという大きな課題に取り組む時期でもあります。今期は、将来の学会活動を支えるこれらの運営基盤を整備し、さらなる充実強化を図ることに尽力したいと考えております。会員の皆様におかれましては、ぜひご意見・ご要望・アイディアをお寄せ下さい。実現に向けて、役員一同精一杯努力してまいります。何卒ご理解とご協力をよろしくお願いします。